VIENNA ACOUSTICS社 HAYDN専用スピーカースタンド「MGT-VH1」と、インシュレーター「TMX-4」の試聴感想をいただきましたので紹介いたします。
試聴の感想について
〇 スピーカースタンドについて
最初、スタンドの上にインシュレーターを使おうと思ったのですが、固定しないと
落下の危険があるとわかり、スピーカーをスタンドにねじ止めしました。
ブックシェルフ型スピーカーを使うのは初めてなので、勝手がわかりませんでした。
ねじ止めしても、音に悪い影響は無いようでした。
ただ、きつく締めすぎないように注意しました。
T社のボードの上にスタンドを設置すると、それだけで、かなり良い音がでました。
スタンドのスパイクがボードに乗っているところのすぐ近くに、A社
の軽量インシュレーターを各4個ずつ置くと、より音が明確になってきます。
これは、古い設計のオーディオボードで、振動吸収力が足りないせいなのでしょう。
〇 インシュレーターについて
インシュレーターは、アンプとプレーヤーの脚の下に使ってみました。
これまでは、A社のインシュレーターを使用していました。
交換してみたら、貴社の製品の方が、一音一音が明瞭になり音場も広いです。
たぶん、ハイブリッドの製品の方が、クォーツより振動吸収能力が高いのだと思います。
そこで、A社のインシュレーターは、電源ボックスの下に移しました。
すると、全製品を一段階レベルアップしたかのように、高域も低域もレンジが広くなり、
音場も深く圧倒的に改善されました。
音が、澄み渡っています。
貴社のインシュレーターを機器の脚の下に置かず、シャーシを直接支えるのも、今度試して
みたいです。
〇結論
貴社のスピーカースタンド、インシュレーターは、ハイドンの能力を十分に引き出していると
思います。
今までに使っていたのが、ダイヤモンド振動板のトールボーイ大型機であり、KRELLの
セパレートアンプで駆動していたので、それとブックシェルフとはもちろん比較になりません。
低域の絶対量は不足するので大編成のオーケストラをゆったり聴くのは無理ですが、それでも
ブックシェルフからとは思えないような音が出ます。
私は主として、バッハ~ベートーヴェンの室内楽を聴くので、このスピーカーは満足度が高いです。
低域の再生域は、15センチウーファー1発としては、かなり低い方まで出ています。
低音は、硬くはないですが、締まっています。
自分としては、理想的です。
中高域は、現代的・デジタル的ですが、しっとりした魅力もあります。
これは、アンプとスピーカーの性格からくると思われます。
ボリュームを上げていくと、高音がきつく感じるときがありますが、これは部屋の問題で、
ルームチューニングで解決できるでしょう。
音場も前後・左右に広がり、これらの素晴らしい音に貢献している、ハイドン専用のスタンド・
インシュレーターとも、とても良いと思いました。
スピーカーをねじ止めできるので、地震対策としても、有利です。
オーディオ再生は機器本体が良くても、スタンド・インシュレーター
等の機器の設置・使いこなしに問題があると、良い音は出ないと思います。
かけたコストに見合うかそれ以上の、納得できる音が出ている場合、使用して
いるすべての機器・アクセサリーがそれぞれの役割を十分に果たして
いると考えます。
貴社のスタンド・インシュレーターとも、素晴らしい製品です。
参考のため一応、試聴させていただいた環境について。
〇 SACDプレーヤー:マランツ、SA-14S1
〇 プリメインアンプ:マランツ、PM-14S1
〇 スピーカー:ウィーンアコースティック、ハイドン(ブックシェルフ)
〇 電源ケーブル:キャメロット・テクノロジー、PM-780
〇 電源ボックス:システマティック、SHC-5
〇 スピーカースタンド:貴社、MGT-VH1(ハイドン専用)
〇 インシュレーター:貴社、TMX-4(アンプ&プレーヤーの脚の下)
〇 部屋:12畳、60インチTVを中心としたホームシアターシステムと同居しているので、
TV・BDレコーダー・レシーバー等からのノイズがひどい
トライアソシエイツのトライガードシート・テープなどでノイズ対策