Tiglon News

TIGLON製品の試聴感想

お知らせ
2014/01/21

新製品のXLRケーブル「MGL-X10の試聴感想をいただきましたので紹介いたします。

東京都在住 Tさん


(お客さまの感想)



今回は、メディアプレーヤーとプリアンプの間を1Mのケーブルで接続した。これまで使っていたケーブルはMGL-X1、つまり新旧の聴き比べである。TiGLONのケーブルにおいて、何度か新旧の聴き比べを行っているが、今回は凄かった。電源ケーブルのA1の時も凄かったが、今回はエージング無しの新品、端子のクリーニングも何もしないで、ここまで明確に差が分るレベルとは予想もつかなかった。


そして、脳裏に浮かんだのは、初めて体験した、視聴ルームでのTiGLONのケーブルを使ってのデモの事だった。その時、デモルームには先客がいて、私は脇で聞いていたのだが、脇からでも楽器の配置が立体的に捕える事が出来たのだ。これを聞いた時、私は後ろからバットで殴られたような衝撃を受けた。だって、これはサラウンドでは無いし、これまで、いわゆる左右のスピーカーと聞き手の三角形の構図でしか立体的に音が捕えられたことは無かったのだ。どんな凄いシステムでも脇に回ってしまえば、ただスピーカーから音が出ているだけになってしまう。そんなものだと思い込んでいた。だが、当時聞きなれない名前の新参メーカーのケーブルを使っただけで、スピーカーが音を出しているのでは無く、あたかもその場でセッションを行っているような、立体的に音場が変わってしまう。只々驚き以外の何物でもなかったし、私がTiGLONのケーブルを使い続けている原点でもある。


その原点を久しぶりに思い出した。しかも、表現されるリアリティは想像を上回るものになっていた。


グスターボ・ドゥダメル指揮、ベルリンフィル演奏の「ツァラトゥストラはかく語りき」のSMCDを聴いた。冒頭の有名な大演奏を終えた後、バイオリンの美しいパートが始まるのだが、思わずそのバイオリンに触れられるような気がしてスピーカーに近寄り手を伸ばしてしまった。当然触れる事など出来ないのだが、思わずそうしてしまう衝動に駆られ、やってしまった後、胸に熱いものがこみ上げる。アル・クルーの時も同様だった。


もはや解像度とか、音場とか、背景が静かとか、そんなことはどうでもよい次元である。


後は、只々、感動するのみ!


しかし、1つ付け加えたいのは、今まで聴いたことが無かった。いや、正確には聴き取れなかった楽器やフレーズが明確に現れるので、今まで慣れ親しんできた曲の印象が変わってしまう場合もありえるという事。そのようなことが嫌いな方にはあえてお勧めはしません。


たかがケーブル1本ですが、(左右だから2本か)ケーブルが無ければ音は出ない。血管みたいな物と、私は思っています。そして、体験してから3時間後、血管の大動脈ともいえるプリとパワー間の、5Mものケーブルを早速注文しました。又暫くはエージングです。でも、すればするほど、硬さが取れ、丁度良くエッジが取れてくるのが分る。そんなケーブルです。


 


プリアンプ→パワーアンプ間のケーブル5Mを、MGLX10に入れ替えてから彼是500時間ほど経ったので更に追記する。当然プレーヤーとプリアンプ間のケーブルにもその時間が加算されている。ではどう変わったか?取り付けを行った当初からMGL-X1より解像度が優れ、音域が広いのが分る。


しかし音域が広い分、全体のマトマリ感というか、音の密度というか、そういったモノが薄い感じがする。特に低域はとても低いところまで伸びているのだが、量感が足りない感じがする。それが、50時間から100時間位経ったころから、密度が足りないところに、「今まで聴いたことが無い音やフレーズ」が埋まってくる感じである。


そして、500時間経った現在では、これまで聴きなれていた音源から、今まで聴いたことも無い音が、メロディーやフレーズを刻んでいるのが聴いて取れる。


曲によってはまったく別モノを聴いている感じがするものさえある。


とにかく、もう分析的には書き表せない領域に来てしまっている感じがする。


敢えて書くとしたら、スピーカーから出てくる音が「魂(SOUL)に浸透する」感じである。


演奏者の存在する雰囲気が、これまでに無いほどに顕著になる。息遣いが感じられるのである。


(もちろんそれが信号として入っていればであるが)録音された状況がそのままそっくりスピーカーから出てくるである。


こうなると、分析を行う事より聴き入るしかない状況になり、只々その音楽に浸りきる。そんな状況になる。


しかし厳しいのは、これまで以上にソフトの良し悪しがダイレクトに表出する。特に適当にリッピングしmp3等にしたデータは、それなりの音になる。と言っても、FLACやWAVにしたデータと比べるとの話で、普通に聴く分にはかなり良いのだが。


又、アナログを聞いた時も、吃驚するほど聴いたことも無い音が入っていることがわかった。


高々ケーブル1本だが、まだまだ奥が深い世界だと思い知らされたのが、本音である。


(MGL-X10)

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