ケーブルの試聴感想をいただきましたので紹介いたします。
福岡県在住 Hさん
(お客さまの感想)
MGL-DB1試聴記
MGL-DB1をCDトランスポーターとDAコンバーター間のワードシンク端子に繋ぐ。
このMGL-DB1、実は前身はMGL-D1であった。
最近私が導入した、ES社のCDトランスポーターとDAコンバーターは、接続にXLRケーブル2本を使用する。
よって、それまで使用していた、MGL-D1の活躍の場が無くなった。
その絶大な性能にほれ込んでいた私は、売却するには忍びなく、何とか生かすことは出来ないかと思案したところ、BNCプラグが付いていればワードシンクの接続に使用できることに気づいた。
そこで、交換が出来るか否か、ティグロン社の沖野様に相談したところ、二つ返事で「OK」との回答。
直ぐに送ったところ、発送からわずか5日間で、ピカピカのBNC端子が取り付けられた、MGL-DB1が到着した。
ティグロン社の、迅速な対応に感激。
MGL-DB1を取り付けた。
これで、私のシステムの、アナログ・デジタル信号伝送ケーブルは、すべてティグロンとなった。
愛聴盤を聴く…。
線材は、以前使用していたMGL-D1のものであるからエージング済みと思うが、冷静に3日ほど聴く。
ケーブルが消えた
が、端的な感想。
それまで、取りあえず付けていたA社のBNCケーブルは、明らかにこのケーブルのキャラを感じる、『音のきつさ』を感じていた。
クロックを同期させると、明らかにフォーカスがピシッとなり、好みであったが、この音の傾向は…。
耐えられないので、最近は外していた。
そして、MGL-DB1を入れる。
そこには、ティグロンワールドが展開される。
他社の、ケーブルを入れると、「この音は、このケーブルが出している。これを入れると、こんな音になるな」
と、音楽ではなく、音に特徴が出てしまう。
しかし、ティグロン・ケーブル
私なりのネーミングとしては
「ケーブル・レス・ケーブル」
つまり、ケーブルの存在を感じさせないケーブルである。
ティグロン・ケーブルの醸し出す特徴は、音のキャラクターではなく
ソフトに入っている、音楽つまりは、スタジオ録音であれ、コンサートホールであれ
その時々の楽器の音色、ミュージシャンの熱演風景、その場のライブ感を再現し
レコーディング・エンジニアが録音したそのままを再現できるケーブル
だと思う。
強い音は強く、弱い音は弱く、高い音は高く、低音は低く
である。
もちろん、
ずばぬけた透明感、卓越したS/N比等
は、当然確保されいることは言うに及ばない。
オーディオマニアが、真に要求するケーブルの特性ではないだろうか。
どのような価格帯の製品にでも安心して使用することができ、決してその性能は裏切らないと思う。
しかし、逆に言えば、常にどんなソフトでも、シンバル「シャンシャン」、バスドラ「ドスン、ドスン」一部を強調したい音を望むリスナー向きではないと思う。
私が思う、オーディオの醍醐味というのは、原音再生というよりも、
ソフトの忠実再生
では無いかと思う。
それが故、SACDや高音質CDが発売され、リスナーもそれらを所望している。
オーディオ各社も、いかに漏れなくオーディオ信号を拾い上げ、忠実に再生できる機器の製造に技術力を傾注していると思う。
それに対し、ケーブルで独特なキャラを入れてしまうのは、如何なものかと感じてしまう。
そして、理解できないほどの、高価格をつけて…。
素材、開発費、その他諸々、費用がかさむことは分かるが。
このままでは、オーディオの将来は暗い…。
しかし、オーディオは趣味の世界であるので、どのよう音を聴こうが、大金をかけようがそれは個人の自由であるが…。
私は熱意を持ち、ユーザーのために企業努力をして適正な価格で販売し、旺盛な音質追求の姿勢により、期待以上の製品を開発提供してくれている「ティグロン」を応援し、期待をしている。