インシュレーター「TMXシリーズ」の感想をいただきましたので紹介いたします。
東京都在住 Tさん
(お客さまの感想)
今回のレポートは、マグネシウムインシュレターのTMXである。
比較となるのは、やはりマグネシウムインシュレターで、で某ショップの単体で出来た物。いわゆる バブルと呼称されている、この価格帯ではあり得ない優れモノである。
昔使っていたマグネシウムインシュレターのM1・M2と 入れ替えるかたちで家のシステムを支えて くれている。
そして今回のTMXは、お蔵入りされたM1・M2に木製カップを取り付けた形になる。
つまり昔使ったいて、退けて捨てるのも勿体無いのでしまって置いた物に、木製カップを加えただけ。
良く言えばリサイクルだが、たかだかそれだけで比較の対象になるのだろうか?
はたして下克上はなるか?
スピーカーはDynaudio Confidence 5 鳴らないで有名な奴である。
これを鳴らせて見せたのがティグロン製品である事は、以前にもレポートしている。
スピーカー下には、マグネシウムボード(サンシャイン製)を加えている。
流石に今回は!と、さして期待もせずに取り付けてみた。
と言っても、普通のトールボーイサイズなのに重さは41kgもあるから厄介だ
上部の箱に対し、ベースの位置も微妙で、いつもバランスを考えないとならない!
取り急ぎベースに貼ってあるメタルスペンサーはそのままにしてTMXをセット
当初の予測は、良くってお互いどっこいの勝負!
と思ったが、実際は、かなり裏切ら れた。
まず最初に、ボードとTMXの間にメタルスペンサーを併用して試聴。
バブルと比べ音の解像度は優れている。しかし、バランスが悪い!低域が全然薄い割に最低域が凄く出て、 全体的に腰高になる。又、金属的な響きが付きまとい、聞き疲れがする。
しかし、ボードとTMXの間のメタルスペンサーを外したところバランスが改善し少し良くなった。
そして、更にマグネシウムスペンサーを変更すると更に良くなる。が、相変わらず金属的な音は微妙に付きまとう。
そこで思い切ってスピーカーのベースに貼ってあるメタルスペンサーを全てはがし、もう一度試聴。
断然バランスが良くなり、余計な付帯音も無く自然な音が出る。
特にアコースティックの音が素晴らしい。
と言う事は、倍音の成分が、ノイズに邪魔されずきちんとした音になってスピーカーから放射され、耳まで届く。 と言う意味になるだろう。
又、低域、最低域が素晴らしい。良く量感(マッス)が出る事で低域が豊かと言われるが、下手をすると只ダブつくだけである。
ところが、TMXは低域の質の違いが分るのである。
例えば、これまでは「Helge lien Trio」を聞くと、バスタムとベースが同時に同じ音階を出すプレイを良くやるのだが、 特に最低域近くの音でどちらが出した音かが不明瞭だった。これは、Confidence 5だからとあきらめていたのだが、 TMXを付ける事で、バスタムの音と言うよりは音圧とベースによる弦の響を的確になる。
又、Gustavo Dudamel の「春の祭典」でも連続するティンパニーとコントラバスの音が的確にスピーカーから放たれる。
しかも、最大の快感は、音楽を聴いていて楽しい!これに尽きる。
もし、M1・M2を使用されている方、若しくは私の様にお蔵入りにされている方がいらっしゃたら、是非カップを加える 事をお勧めします。
勿論、新たにインシュレータをお考えの方にも!
又、マグネシウムスペンサーとボードの併用もお勧めです。何故なら全て同一人物がチューニングしているからです。
インシュレーター(TMXシリーズ)