Tiglon News

ケーブル試聴感想 (12)

お知らせ
2010/11/01

マグネシウムケーブルの感想をいただきましたので紹介いたします。


京都府在住 Kさん


(お客さまの感想)

CDプレーヤー、プリメインアンプの電源ケーブルをティグロンMGL-1000Aに、RCAケーブルをMGL-1000Rに交換して約1年、SPケーブルをTCS-2.5W(バイワイヤ使用)に変更して実働約600時間が経過しました。
 
SPケーブルの使用時間の経過による変化ですが、TCS-2.5Wはエージングにより、中高域拠りから中低域拠りへとシフトするようです。具体的には、400時間を超えたあたりから変化し始めました。当初は音場の透明感や音像の立体感が際だっており、なおかつ、温かさや優しさも感じさせる音でしたが、もう少しだけ中低域の厚みがあればという印象でした。しかし、使用の小型2ウェイSPからはナチュラルで、引き締まった低音はきっちりと出ていたので、満足はしていましたが…。
 
ところが、400時間を超えたあたりから中低域の「グイッ」という感じの押出し感が急激に増し、それに伴い音場が拡大、全体の厚みが増しと、アレレ?と思うほど解りやすい変化で途惑いました。その分、高域のキラつきが少し後退したかな?と思いましたが、それは勘違いで、よりナチュラルな中高域へと変化していたのです。その事に気づいたのは、聞き慣れた女性ボーカルのCDを数枚聞いた後でした。この部分で声が「グッ」と前に出てきて、ここでピアノの高音部が「カキーン」と鳴り響いて…と思っていた箇所がそうこない。???
しかし何度か同じCDを聞いていると、これが正しい音の出方ではと思い出しました。今までは特定の帯域にピークがあって、そう聞こえていただけなのでは…
今の出音の方が非常にナチュラルで聞きやすく、より音楽に没頭出来る気がします。中低域の厚みが増したことにより、高域もフラットでよりナチュラルに変化、音場も拡大し、部屋の中がゆったりと音楽に包まれる。オーディオ的な音の楽しみ方からは少し後退した気もしますが、音楽をより自然に、正しく楽しめる方向に変化したのは、すべてのマグネシウムケーブルのエージングが終焉を迎えようとしているからでしょうか。
 
余談ですが、2台使用しているCDプレーヤーの1台には他社のRCAケーブルを使っていましたが、中古店でMGL-1000Rの50㎝を購入、交換してみました。他社のケーブルとの差は歴然ですが、同じMGL-1000Rの1mとも聞き比べると、明らかにRCAケーブルは短い方が有利です。
まず、音のスピード感が違います。背景もより静けさを増し、一音一音により生命が宿り、音が踊り出るような感覚です。この感覚を知ってしまうと後戻りは出来ません。CDプレーヤーは同じメーカーのグレード違いを使用していますが、低い方に50㎝をセットしています。グレードの差は微妙になってきて、最近ではこっちをよく聞いているような…(笑)
50㎝は規格外ですので、どなたかが特注されたと思います。感謝です…(笑)
 
今までの経験上、マグネシウムケーブルはエージングでかなり変化します。
時間にすると100時間から400時間以上はかかる気がします。
なおかつ、セッティングにも敏感ですが、じっくりと付き合えば、機器のポテンシャルを最大に引き出す最上のケーブルだと思います。自然な出音で変な癖やピークもなく、CDに入っている音源を一切漏らさず正確に再現する。マグネシウムケーブルの本質をエージングの終焉を迎え、再確認した気がします。

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