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ケーブル試聴感想 (11)

お知らせ
2010/10/20

新製品のRCAケーブルMGL-R1の感想をいただきましたので紹介いたします。

東京都在住 Tさん


(お客さまの感想)


新しいケーブルR1は、1000Rより柔らかく取り回しが楽になっている。1000Rは、ケーブルにかなり腰があり、取り回しにコツがいった。プラグはマグネシウムのカバーで覆われとても軽い。コレット・チャック方式になっているが、ローレット加工されている為1000Rより締込みが楽である。早速ユニバーサルプレーヤーに繋ぎCDを聴いてみた。


音が出た瞬間からわかる、これまでに無いケーブルだという事が!とにかく最初に出てくる音は、ある意味異質である。それぐらい高解像度で且つ、背景が無音に近い!音の質感はソリッドで、それぞれの音の倍音や響きがそぎ落とされタイトな状態で表れる。音場はスピーカー間のみとなり、コンパクトにる。
音像と定位はリアルでかつ正確。ボーカルなど口の位置や向きが解る感覚である。が、しかし、音像から後ろへの音の伸びが無く、まるで背景に壁を背負っているような感覚である。音域は広大で、最低域は尋常な感覚では無い位低い音が明瞭になる。しかし、全ての音が浮き出て、感覚的に高域に寄ったように聞こえ、最高域はタイトできつめに聞こえる。その為、中域が無いようにも感じる。だが、オーケストラなど大編成の楽曲を聞くと、全ての楽器が全ての音域でどんなパートを奏でているかが手に取るように分かり、聞いた瞬間、戦慄が走るほどである。エージングが20時間を過ぎるあたりから変化する。どのような変化かを端的に述べると、高解像度は変わらず、コンパクトだった音場は広がり、倍音や響が明瞭になり、中域が見事に充実する。音像の前後の響も正確になり、音像定位は半端が無い状態。見事に1000Rの良いところがプラスされた感覚である。もう異質な感覚は無い。1000Rに比べ、音場、音域、音像定位が2倍以上良くなっているように感じる。


その後、40/80時間とチェックを行ったが、じわじわと更に良くなっているようで、100時間を超えたあたりで、一番最初に聞いたインパクトに戻って来る。ただ、それは異質な感覚では無く、ソフトの持つ全ての情報を表出させている感覚である。正直な話、自邸は全く音の環境は良くないが、もうスピーカーが鳴っている感覚は無い。目を閉じると、ボーカルは目の前に立って生々しく歌っているし、演奏している楽器はそこにある。だから厳しい話だが、スピーカーの能力が問われることになるし、ソフトも善し悪しがあからさまになる。今まで好きだった曲が、イマイチになってしまうこともあった。


1000Rと違う点をもう少し述べると、コントラバス、ウッドベース、エレキベースの質の違いが明瞭になる。
これまで、低域でブンブン鳴っていたものが、軽く切れのあるものだったり、低く沈み込むものだったり曲のイメージが違って聞こえるほどである。そして、解像度だが、DVDを見ると台詞が明瞭になるのは勿論の事、息遣いも生々しく、ついつい映像に入りこんでしまう。そして、一番驚いたのは、鬼塚ちひろの「月光」のバックでピアノのメインフレーズと同じ音を、向かって右手でギターが奏でているのだが、1000Rの時は、音の進行に合わせギターのフレットを手が移動する時に弦にこすれる音が聞こえるので、ギターを弾いてい
るんだと認識できたのだが、ピアノが弦をたたく音と、ギターが弦をはじく音の質感が似ている為、ギターの音を聞き取ることが出来なかった。が、R1はギターの音がスピーカーで聞こえるのだ。


しかし、ここで一つ述べて於かなければならないのは、現時点、使用している全ての機材にマグネシウムケーブルを使い、且つラックもティグロンのマグネシアを使用している点である。


昨晩エージングを終えたケーブルを、アナログのフォノアンプとプリアンプ間に使ってみたが、これまたCDとは違う、尋常ではない音が出てきた。新しいR1のエージングを終えたら今度はプレーヤーとフォノアンプ
間で使用しようと思う。これからが楽しみである。

(RCAケーブル MGL-R1)

 

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