スピーカーケーブル「TCS-2.5W」の感想をいただきましたので紹介いたします。
京都府在住 Kさん
(お客さまの感想)
スピーカーケーブルのバイワイヤ使用が届きました。
見た目は太いです。ハイグレードの電源ケーブルを二回り太くした感じ。
端末はロジウムメッキのYラグ使用、アンプ側は2本を束ねたシングルで、スピーカー側は1本づつ使ったバイワイヤ使用です。
さっそく機器に接続、視聴してみました。
やはり、完全にエージングした音を聞いていた後での未エージングの音は少し荒いです。
ただ、今までのマグネシウムケーブルより、エージング後の音により大きな可能性を感じます。
一聴して音場の透明感の半端なさに驚きました。すべての音が剥きだし状態で迫って来ます。
スピード感も向上しており、音の立ち上がり、下がりが素早く、その音には一切の付帯音の存在を拒否するかのごとく存在感があります。
Yラグがロジウムメッキなので解像度重視の少しきつめの音がするのかなと思っていましたが、意外と柔らかく、ボーカルのサ行も耳につく事なく、温かさも感じさせる音です。
次の変化は、毎日のように聴き続け、約30時間を経過した頃にやってきました。
それまではまだ、音の間にわずかな微粒子が存在していたことがわかるほどの音場の透明感、その音場の中に実像としての音の立体感が凄みを増して現れます。
左右の広がりは、部屋の大きさとセッティングで変わると思いますが、現状ではシングル使用の時より少し広がったかなという感じです。
一番驚いた瞬間は、何十回と聞いたボーカルCDでの話です。
歌と演奏が終わった瞬間に、ボーカリストが少しマイクから離れ、「フーッ」と軽く息を吐いた空気が部屋の中央に実在したかのように聞こえた瞬間でした。
この息は、今までわずかなノイズに埋もれていたのか、その存在すら気がつかなかったのです。背筋に戦慄が走りました。これは怖いケーブルです(笑)
現在は約60時間ほど経過しました。前回購入のマグネシウムスピーカーケーブルで大きな変化のあった経過時間です。
しかし、今回は大きな変化ではなく、なだらかに日に日に変化が増しています。
これは裸線とYラグ使用との差なのかもわかりませんが…。
今からまだまだ良くなるのは前回でも経験済みなので、楽しみでもあり怖さもあります。
マグネシウムケーブルの未知数の魅力が怖いです(笑)
ゆったりと音楽やボーカリストの歌声に浸り、また時には分析的な聴き方も可能な程、ナチュラルで透明感のある音場感。
この感覚は、以前にアンプとCDプレーヤーの電源ケーブルにMGLー1000A(ハイグレード)を導入した時にもありましたが、驚きと感動は、今回のバイワイヤケーブルに交換した時の方が明らかに上回っています。
CDに入っている音を一切漏らさず、明からさまに剥きだし状態にする出音、
しかし、むやみに冷たくならず、温かさや優しさをも感じさせ、ゆったりと音楽を聴ける音。
自分のシステムでは、マグネシウムケーブルの決定版と言える存在です。
エージングには、まだまだ時間が必要です。毎日、音楽に浸る時間が増えれば増えるほど、感動も増していく。マグネシウムケーブルの本質は、ここにあるような気がします。
今回はカスタムによるバイワイヤケーブルでの感想ですが、ダブルにしてのシングル接続は未体験です。
また、市販されているケーブルでのバイワイヤ接続も導入していません。
経験された方は、ぜひ一度感想を聞かせてください。
またもや長文となってしまった感想につきあっていただき、ありがとうございました。