Tiglon News

  • HOME
  • TIGLON NEWS
  • オーディオラック試聴感想 (3)

オーディオラック試聴感想 (3)

お知らせ
2010/11/08

 オーディオラック「マグネシア TMR-3の感想をいただきましたので紹介いたします。

京都府在住 Kさん

 

(お客さまの感想)

 

電源、RCA、スピーカーと、すべてマグネシウムケーブルに替えてから1年以上が経過、なだらかに進んだエージングも終焉を迎えた今は、静けさの中に漂う、生気溢れた音楽を楽しむ毎日です。

 

中でも特筆すべきは、静けさと声の生々しさかと。目の前で歌っているかのようなと言う表現よりも、部屋の中に歌い手が存在すると言う感覚に近いかもしれません。
拡がりや奥行きは、部屋の狭さ(5畳半位)にもかかわらず、申し分ないレベルまで達し、楽器やボーカルがほどよく分離された定位感にも、マグネシウムケーブルの効果が見受けられます。
ケーブルのエージングをしながら、毎日のように、歌い手や演奏者を家に招き入れる(笑)
日々を過ごしている内に、ティグロンより、支柱にマグネシウムを使ったラックが発売された事を知りました。

 

 

 

正直な話、発売されても導入するつもりはありませんでした。
20年来使用しているY社の重量ラックを2個横並びで使用していたので、マグネシアを導入するとなると、3段が2個必要となります。
今までのケーブルとは違い、かなりの出費を覚悟しなければならず、導入して驚きを与えてくれたティグロンの製品といえども、ラックの交換で、どこまで変化があるのか疑問にも感じていました。
特にY社のラックは、雑誌等でのリファレンスにも使用されている事も多く、ラックの「標準」として愛用、機器やケーブル、アクセサリー等で時間を費やし、セッティングした今の満足感が壊されるのでは、という怖さもありました。
後、マグネシア自体の軽さと、前後左右が開いたオープンラックという点も懸念材料でした。
部屋の狭さもあり、ラックと左右のスピーカーが密接してのセッティングとなるため、
スピーカーからの振動が、ラック内の機器やケーブルに及ぼす影響もあるのでは
あれこれマイナス材料を探しては(笑)今のままでいいかと、自分の中で結論を出していました。

しかし、発売後の雑誌等での評価、各店舗での視聴感想、ティグロンのブログでの購入された方の感想等を日々ながめる内に、うずうずと虫がわいてきました(笑)。
特に刺激された言葉は「ナチュラルなラック」、「機器の限界まで引き出すかのよう」。
この言葉は、今までマグネシウムケーブルを導入して感じた言葉
ひょっとしたら、ティグロンの目指す方向にぶれのないラックなのでは

そう思い出した時から、より自然で付帯音のない、今以上の音楽性に富んだ音が引き出せるのではという思いにいたり、
今まで考えていたマイナス材料はなかった事にして、導入に踏み切りました。
Y社のラックは他に置く場所もなく、購入と同時に売却。もう後戻り出来ません(笑)。

 

 

 

TMRー3を2個購入。
配達されたパッケージは、TMRー3が1個に棚板と支柱が一緒に梱包されていました。
運ぶのに2個同時に持っても軽い。Y社のラックは1個で30キロ以上あったのに
さっそく梱包を解き、1段目を組み立て。この時点で2個横並びに置いて、機器をセッティング。
次に支柱を下段の棚にねじ込み上段の機器をセッティング。
コード類をつなぎ、一番上の棚を乗せ、ネジで締め込む。完成。
組み立ても簡単で、機器のセッティングも楽ラク。それにもまして、2個横並びにすると、棚に切れ込みの入った独特の形状もあり、かっこよくて美しい。
TMRー3はラックという概念より、和洋どちらにでも合う高級家具の趣があるかのよう。
驚くべきはその精度。横並びに設置しても、一番上の板はミリ単位の狂いもなく綺麗に揃う。
これで音に満足出来れば、一生モノのラックかも。
支柱は予想以上に軽いが、精度と堅さも十二分、ロシアンバーチの棚板も相当堅い。
期待感がふくらみ、さっそく聞き慣れた女性ジャズボーカルのCDを聴いてみました。

 

 

 

1曲目から笑ってしまいました。ここまで変わるとは予想外です。
音が前後左右に綺麗に拡がり分離しています。その中央で歌い手が軽やかに唄っています。
まるで、澄んだ空気の中で重しを解かれ、空中に解き放たれたように音楽が鳴り響いているような感覚です。

 

それだけ見通しの良すぎる音に変化しました。
2曲目からは、もう少し分析的に聴いてみました。
透明感がより増した感覚は、少し音が中高域にシフトされた影響かと。
低域も重量感は若干後退気味ですが、ダブつかず軽くスッと出ています。
CDに含まれた音楽が何の抵抗もなく、スルリと出るさまは、今までのケーブルで得た感覚の延長線上の出音でもあり、かなりの満足度です。
音に厚みが出だすのは、視聴してから50時間以上は必要です。
マグネシウムの支柱に充填された超微粒砂が、時間経過とともに安定し、音も徐々に中低域にシフトされ、より厚みのある音に変化していくようです。
しかし、透明感のある綺麗な高域にまでは影響なく、しっかりと聴き取れます。
ある程度のエージングが、このラックにも必要なのではないでしょうか。
天板に締め込むネジも、時間経過で少しゆるみ、再度締め込むだけでも音は変わります。
心配していたラックの軽さや、左右のスピーカーから与える機器への影響も音には感じられず、ひと安心です。

 

軽いが揺すってもガタつかないという、ラックの強度が幸いしているようです。
スタジオ録音、ライブ、その音源自体が持つ空気感や気配さえも再現する出音は、オーディオ的快感でもあり、より自然に音楽を聴く場合にもかけがえのない要素として、必要不可欠なものだと再認識させてくれました。

 

 

 

まだ日は浅いですが、マグネシアの導入は大正解だと思います。
マグネシウムケーブルの導入後、エージングも終わり、これ以上はないかもと感じていましたが、今まで以上の変化に驚愕しました。ラックでここまで解りやすく変わるとは想像以上のものでした。
今まではティグロンのスピーカーケーブル・バイワイヤ使用が一番の変化度でしたが、その時に感じた感覚よりも、驚きという点ではマグネシアが数段上回ります。
私はティグロンを知り、ケーブルから導入しましたが、マグネシアを先にと考えた方が、各自で思う音が出しやすいのではとも思っています。
マグネシアだけでもかなりの高SN、音の拡がりとナチュラルな出音がありますので、
使用される機器とケーブル等で好みの方向へ進むのが近道かと。
これだけナチュラルなラックだと、少しの変化がものすごく解りやすいからです。
その意味で今後、マグネシアは新たなリファレンスとなりうるラックだと思います。

 

 

お問い合わせ

質問等は下記問い合わせからご連絡ください。

お問い合わせはこちら